本 石井光太「レンタルチャイルド」

本を2冊読んだ
「レンタルチャイルド」、「世界の美しさをひとつでも多く見つけたい」著者:石井光太
今まで石井光太の本は何となく避けてきた。
それは、ノンフィクション作家であり、内容があまりにも生々しいと思ったためである。

気分転換に本を読むときは推理小説が合っている。
また、落ち着いてじっくりと読みたいときは歴史物や伝記、海外の小説(例えばダン・ブラウンのロバート・ラングドン シリーズなど)が好きである。
さて今回、石井光太の本については、人に勧められたことと怖いもの見たさで読んでみた。

「レンタルチャイルド」は、インドの物乞いに関するもの
「世界の美しさをひとつでも多く見つけたい」は、なぜノンフィクション作家になっていったのか、そして旅に出かけて幾つかの本に至るまでの流れが書かれている。
ネットなどでは、内容を盛っているのではないかという批判も見られるが、あまりにも現実離れした内容であるため作り物ではないかと批判しているようである。

読み進むと、やはり想像通り壮絶な内容である。目を背けたくなるような箇所が沢山あるが、映画と違って本なので背けることが出来ない。
結果として共感し、良くここまで書いたと感じている。

「レンタルチャイルド」を読んだときに共感したのは、インドに行ったことがあるからだ。石井光太がインドに出かけたのは2000年になってからムンバイで取材したようである。
私がインドに行ったのは1995年頃のボンベイ(現在はムンバイ)である。そのときは仕事で10日間くらい出かけた。仕事のため貧民街や危険な場所には一切近づかないが、いろいろ見えてくる。石井光太の記述とボンベイで見てきた光景が重なるのである。
インドのカースト制度もものすごく差があることを感じた。

例えば、ボンベイ(現在ムンバイ)空港に到着する。時間は夜中の12時ころ。人が大勢いる。大人も子供も。人が大勢いると言う表現よりも、人がうごめいていると言った方が近いかもしれない。またタクシーに乗ろうとすると、大勢の子供の物乞いが近寄ってきて、お金を欲しがる。また、荷物をタクシーのトランクに入れるのを手伝って小銭を貰おうとする。あまりにも子供の数が多い事、そして、小銭は持っていないため(札しかない)絶対にお金を渡さないように言われた。もし一人にお金を渡すと大変な事になるとの事。
その後もホテルに到着し(欧米の一般的なホテル)、チェックインしたあとも、部屋に案内してくれるボーイやメイドさんからチップをはずんでほしいと言われる。
やっと部屋に到着して、窓の外を見ると、像がいる。ホテルの敷地から道路を隔てた向こうではあるが、全てにおいてカルチャーショックだった。
ホテルから一歩外に出ると、大勢の子供たちが後を付いてくる。みな物乞いであり、障害者も多いのである。まさしく、レンタルチャイルドに出てくるような、景色だった。
道路は、車、バイク、牛、がひしめき合っていて、常にクラクションが鳴っている。バイクには家族4~5人のりで、少しでも車との隙間があれば入ってくる。そのためか、車のバックミラーはどの車も破損して無いか壊れている。
きりが無いのでこの辺までとするが、カルチャーショックを超えて唖然とした。

そのため、「レンタルチャイルド」を読んだとき、当然このようなことは、起こるだろうと感じた。人間の悪の習性が現実化したものに感じた。

この先、石井光太の本は読むと思うが、少し期間をおいてからにしたいと思う。

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